1990年デビュー。神とエロの求道者。長年に渡り第一線で活躍するR&Bシンガーソングライター。
ほとんどの楽器を一人でこなすマルチプレイヤー。時代の変化に合わせて、R&B、ソウル、レゲエ、ヒップホップ、ラテンの要素を取り入れるセンスは抜群。
また、マイケル・ジャクソン、アリーヤ、ジョー等の多くのトップR&Bシンガーへ楽曲を提供するソングライティング力を持ち、特にコーラス隊をフューチャーしたドラマティックな曲を作らせたら絶品です。
今回は、R.ケリーの私的名曲ランキングです。
それでは第10位から…
10位:She’s Got That Vibe
1992年発表。1stアルバム「Born Into The 90’s」からの1曲。
キャッチャーなメロディーがいつまでも耳に残るダンス・ナンバー。R.ケリー&パブリック・アナウンスメント名義のため、その後のR.ケリー作品にはないグループ感満載の1曲。
評価:★★(傑作)
9位:Step In The Name Of Love (Remix)
2003年発表。大傑作6thアルバム「Chocolate Factory」からの1曲。
これまでのエロ路線から方向転換。神に目覚めて愛を歌ったR&Bナンバー。聴き手にもその愛の温もり?が伝わってくる不思議な曲。
評価:★★(傑作)
8位:I Believe I Can Fly
1996年発表。映画「Space Jam」のサウンドトラックからの1曲(1998年発表の4thアルバム「R.」にも収録)。
R.ケリーの代表曲。「自分を信じることが大事」という前向きで力強いメッセージが込められた曲。アメリカでは卒業式や結婚式の定番ソングだったようです(ただ、彼は社会的にイケナイことをいろいろやり過ぎてしまったため、今後使用されることはないはず…残念)。
評価:★★(傑作)
7位:The Storm Is Over Now
2000年発表。5thアルバム「TP-2.com」からの1曲。
お得意のコーラス隊をフューチャーしたドラマティックな曲。比較的女性コーラスをフューチャーすることが多いR.ケリーですが、この曲は珍しく男女混合コーラス。より一層深みのある曲に。
評価:★★(傑作)
6位:Ignition (Remix)
2003年発表。大傑作6thアルバム「Chocolate Factory」からの1曲。
R&Bにレゲエ要素を上手く取り入れ大ヒット。R.ケリーの器用さとセンスの良さがキラリと光る1曲。
評価:★★(傑作)
5位:Fiesta
2000年発表。5thアルバム「TP-2.com」からの1曲。
R&Bにラテンとヒップホップの要素を取り入れた名曲。シンプルなギターとピアノが印象的。
ヒップホップ界の大物ジェイ・Zをフューチャーして大ヒットした「Fiesta(Remix)」より、個人的にはこのオリジナルが好きです。
評価:★★(傑作)
4位:I Believe
2008年発表。シングル「I Believe」からの1曲(編集アルバム「Epic」にも収録)。
2001年公開の映画「Osmosis Jones」へ提供した曲をバラク・オバマのテーマ曲として再編集。R.ケリーお得意の美しいR&Bバラード。
評価:★★(傑作)
3位:Kickin’ It With Your Girlfriend
2005年発表。8thアルバム「TP.3 Reloaded」からの1曲。
地味ながらR.ケリーの甘い歌声が堪能できるR&Bナンバー。ベスト盤等の編集アルバムにも選曲されていないことからも、一般的にはあまり人気がない曲かも…。個人的には何度でも聴きたくなる1曲。
評価:★★☆(傑作+)
2位:I Wish
2000年発表。5thアルバム「TP-2.com」からの1曲。
お得意の女性コーラス隊をフューチャー。シンプルなギター・ループに哀愁感の漂うメロディー展開。亡くなった母親や友達へ捧げられた名曲です。
評価:★★☆(傑作+)
1位:The World’s Greatest
2001年発表。映画「Ali」のサウンドトラックからの1曲(6thアルバム「Chocolate Factory」のボーナス・ディスク「Loveland」にも収録)。
ゴスペル調の感動的なバラード・ナンバー。後半にかけて女性コーラス隊をこれでもかとフューチャーして盛り上げるやり方は、さすがR.ケリーという感じです。
評価:★★★(大傑作)
おまけ①:I’m Your Angel
2000年発表。4thアルバム「R.」からの1曲。
R.ケリーとセリーヌ・ディオンのデュエット曲。作曲能力とプロデュース力が凄すぎて歌唱力の方はあまり注目されないR.ケリーですが、その歌唱力はセリーヌ・ディオンと張り合えるほど…。
評価:★☆(良作+)
おまけ②:You Are Not Alone
1995年発表。キング・オブ・ポップ、マイケル・ジャクソンのベストアルバム「HIStory: Past, Present and Future, Book I」からの1曲。
R.ケリーがマイケル・ジャクソンへ曲を提供し、史上初全米初登場1位を記録(日本やイギリスと違って、アメリカではシングルが初登場1位になることは無かった)。
R.ケリーのバージョンも良いですが、やはりマイケルの歌声は別格かも…
評価:★☆(良作+)
まとめ
1位:The World’s Greatest / Ali(Sound Track)
2位:I Wish / TP-2.com
3位:Kickin’ It With Your Girlfriend / TP.3 Reloaded
4位:I Believe / Epic
5位:Fiesta / TP-2.com
6位:The Storm Is Over Now / TP-2.com
7位:Ignition (Remix) / Chocolate Factory
8位:I Believe I Can Fly / R.
9位:Step In The Name Of Love / Chocolate Factory
10位:She’s Got That Vibe / Born Into The 90’s
現時点(2020年6月)で、R.ケリーは14枚のオリジナルアルバムを発表。5thアルバム「TP-2.com」から最多3曲がランクイン。
R.ケリーは、全盛期がいつか分からないほど、どのアルバムにも素晴らしい曲があります。もしかすると、これから全盛期を迎えるのかもしれません。個人的には復活して欲しいですが…。(世間が許さないかも…。)