1985年結成。イギリスの進化形ロック・バンド、レディオヘッド。初期のギター・サウンドからエレクトロ・サウンドへ革新的に変化していくところは、まさに平成のビートルズ。
一般的には、3rdアルバム「OK Computer」、4thアルバム「Kid A」がロック史上に残る名盤とされています。
今回は、レディオヘッドの私的名曲をランキング形式で紹介します。
それでは第10位から…
10位:High And Dry
1995年発表。2ndアルバム「The Bends」からの1曲。
レディオヘッド結成前から演奏されていた古い曲で、アコースティック・ギターとトム・ヨークの美しい歌声が印象的。
名プロデューサーのジョン・レッキーが埋もれていたデモテープを発見し、アルバムへ収録されることになったらしいです。(ジョン・レッキーは、ストーン・ローゼスの大傑作1stアルバムをプロデュースしたレジェンド。)
メンバー達は曲の存在を忘れていたくらいだから、それほど気に入っていない?
評価:★★(傑作)
9位:Karma Police
1997年発表。3rdアルバム「OK Computer」からの1曲。
アコースティック・ギターとピアノを基調としたシンプルなサウンドにトム・ヨークの歌声が響くバラード。
オアシスのノエル・ギャラガーもお気に入り。
評価:★★☆(傑作+)
8位:How To Disappear Completely
2000年発表。4thアルバム「Kid A」からの1曲。
「Kid A」のアルバム・ジャケットのような冷たくて壮大なサウンド。トム・ヨークの奏でるメロディーがなぜかいつまでも心に残ります。
評価:★★☆(傑作+)
7位:No Surprises
1997年発表。3rdアルバム「OK Computer」からの1曲。
優しさ満点のサウンドにトム・ヨークのダーク感がマッチした絶品バラード。
評価:★★☆(傑作+)
6位:Black Star
1995年発表。2ndアルバム「The Bends」からの1曲。
次作の歴史的名盤「OK Computer」をプロデュースするナイジェル・ゴットリッチ登場。後にレディオヘッド第6のメンバーとも言われるほどの存在に…その第1歩。
この曲自体は「OK Computer」感はなく「The Bends」感満載のギター・ロック。
評価:★★☆(傑作+)
5位:Knives Out
2001年発表。5thアルバム「Amnesiac」からの1曲。
リズミカルだけど、なぜか悲しい雰囲気を持ったギター・ロックナンバー。歌詞の内容はなんか怖い感じ。
レディオヘッドのメンバーもお気に入りの1曲。
評価:★★☆(傑作+)
4位:Exit Music (For A Film)
1997年発表。3rdアルバム「OK Computer」からの1曲。
1996年、レオナルド・ディカプリオ主演映画「ロミオ&ジュリエット」のエンドロール・ソング。トム・ヨークがこの映画のために書き下ろした名曲。
評価:★★★(大傑作)
3位:There There
2003年発表。6thアルバム「Hail To The Thief」からの1曲。
エレクトロニカからロックへプチ回帰。軽快なドラムと完璧なメロディー展開は、何回聴いても飽きが来ないという名曲。
評価:★★★(大傑作)
2位:Let Down
1997年発表。3rdアルバム「OK Computer」からの1曲。
クリアなんですけど厚みのあるサウンドにトム・ヨークのダークな歌声と歌詞。レディオヘッドを象徴する名曲。
評価:★★★(大傑作)
1位:Fake Plastic Trees
1995年発表。2ndアルバム「The Bends」からの1曲。
メロディーが頭の中にこびりついて離れない!アコースティック調のシンプルなバラードですが、後半にかけての盛り上がりは、さすがレディオヘッド。
ファンの間でも人気の高い名曲。
評価:★★★(大傑作)
おまけ①:Creep
1993年発表。1stアルバム「Pablo Honey」からの1曲。
ニルヴァーナ「Smells Like Teen Spirit」やベック「Loser」と並びオルタナティブ・ロック3大ソングの1つ。
こんな名曲をいきなり出しても軽々と乗り超えちゃうのがレディオヘッドのすごいところ。
ちなみに、この曲には2つの盗作騒動が…。1つは2016年に発表されたラナ・デル・レイの「Get Free」がこの曲を盗んだという話、もう1つはこの曲が1974年に発表されたホリーズの「The Air that I Breathe」を盗んだという話。
評価:★★(傑作)
おまけ②:Lift
2017年発表。「OK Computer」の20周年記念盤「OK Computer OKNOTOK」からの1曲。
長年ライブで演奏されておりファンの間では人気の高かった曲。「OK Computer」に入れるとアルバムが売れすぎてしまうからといってお蔵入りになったという話。
評価:★☆(良作+)
まとめ
1位:Fake Plastic Trees / The Bends
2位:Let Down / OK Computer
3位:There There / Hail To The Thief
4位:Exit Music (For A Film) / OK Computer
5位:Knives Out / Amnesiac
6位:Black Star / The Bends
7位:No Surprises / OK Computer
8位:How To Disappear Completely / Kid A
9位:Karma Police / OK Computer
10位:High And Dry / The Bends
レディオヘッドは、これまでに9枚のオリジナル・アルバムを発表(2020年6月時点)。今回のランキングでは、2ndアルバムから6thアルバムの曲が選ばれました。
レディオヘッドは現在も活躍中。これからも素晴らしい曲を多く発表してくれることを期待します。